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人気の屋根材5種類の特徴を解説!価格帯やメリット・デメリット

2023.02.08
住宅に使われる屋根材にはさまざまな種類があり、その種類によって価格やメリット・デメリット、耐用年数が異なります。

新築で家を建てる、もしくは古くなった家のリォームなどのタイミングで、屋根材について詳しく知りたい方に向けて、住宅でよく使われている5つの屋根材を中心に、それぞれの特徴を解説します。

主要な屋根材5種類の特徴

現在住宅で使われている主要な屋根材は、「スレート屋根」「ガルバリウム鋼板」「アスファルトシングル」「ジンカリウム鋼板」「瓦屋根」の5種類です。それぞれの耐用年数や価格帯については、次の一覧をご覧ください。

屋根材 特徴 価格 耐用年数
スレート屋根 費用が安い
バリエーションが豊富
ていきてきな メンテナンスが必要
4,000〜6,000円 20〜30年
ガルバリウム鋼板 軽量で家屋への負担が少ない
傷がつきやすい
5,000~9,000円 20〜30年
アスファルトシングル 雨漏りなどのリスクに備えられる
複雑な形状の屋根にも施工可能
経年劣化により剥がれや浮きが出る可能性がある
6,000~9,500円 20〜30年
ジンカルイム鋼板 防音性、断熱性が高い
カバー工法によるリフォームに向いている
新しい屋根材のため対応業者が少ない
8,500~15,000円 30〜50年
瓦屋根 耐久性が非常に高い
色褪せや耐火性に優れている
重たく耐震性に劣る
9,000~12,000円 50年以上

詳しく解説していきます。

スレート屋根

「スレート屋根」とは、セメントと繊維材料を板状に加工し、その上から塗装を施した屋根材のことです。メーカーによっては「カラーベスト」や「コロニアル」という名称で呼ばれることもあります。


スレート屋根はほかの屋根材と比べて費用が安く、新築住宅で最も多く取り入れられている屋根材です。さまざまなメーカーから出ているため色や形のバリエーションが豊富で、和風・洋風どちらの外観にも合わせやすいと言えるでしょう。

デメリットとしては、塗装が剥がれると防水性が低下するため、10年ほどの周期で定期的なメンテナンスを必要とする点が挙げられます。また、凍害に弱く割れやすいため、寒い地域ではあまり使われません。

 

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、防錆性のある合金でメッキ加工した屋根材のことを指します。

軽量なので家屋への荷重の負担が少なく、単身性に優れているのが特徴。また、軽量であることから、もともとの屋根に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」でのリフォームにも最適な屋根材と言われています。

デメリットとしては、さびにくい一方で表面に傷がつきやすい点です。また、金属を素材としているため断熱性・防音性が低いという特徴も見られます。

こうした金属屋根のデメリットを解消するものとして、断熱材一体型のガルバリウム鋼板も存在します。費用はやや高くなりますが、今よりも性能を上げたいリフォーム時にはこうした種類も人気です。
 

アスファルトシングル

アスファルトシングルとは、ガラス繊維の基材にアスファルトを混ぜ、表面に細かく砕いた天然石をコーティングしたシート状の屋根材です。

カナダやアメリカで多く使われている屋根材であり、日本に流通しているのはほとんどが輸入品になります。そのため、ほかの屋根材と比較して価格が高く、取り扱っている業者も限られるのがデメリットかもしれません。

メリットとしては、アスファルトシングルはカッターやハサミで切れるほど柔らかいシートのため、曲面など複雑な形状の屋根にも施工が可能な点が挙げられます。また、専用の接着剤で固定するため穴を開けずに施工することができ、雨漏りの危険性が低くなる点もメリットと言えるでしょう。
 

ジンカリウム鋼板

ジンカリウム鋼板は、ガルバリウム鋼板と同様に合金でメッキ加工した屋根材です。ガルバリウム鋼板とは含まれる成分の割合が違うのみですが、ガルバリウム鋼板よりもジンカリウム鋼板の方が耐久性が高いと言われています。

また、国内で流通しているジンカリウム鋼板は表面を石粒でコーティングしているのが特徴で「石粒つき鋼板屋根」とも呼ばれます。焼付塗装で着色しているため色褪せしにくく、塗装などのメンテナンス周期もほかの屋根材と比べると長くてよいのがメリットです。

軽量のためカバー工法によるリフォームに適しているのはガルバリウム鋼板と同様ですが、ジンカリウム鋼板の方が新しい屋根材のため、取り扱える業者が少ない点は注意しましょう。
 

瓦屋根

 

瓦屋根は日本人にとって馴染み深く、このなかでもっともイメージしやすい屋根材ではないでしょうか。瓦屋根と一言で言っても、うわ薬を塗った粘土を高温で焼成して作る「陶器瓦」やうわ薬を使わらずそのまま焼成する「素焼き瓦」、焼き上げたあとに蒸す作業を加えた「いぶし瓦」などいくつかの種類が存在します。
瓦屋根のメリットはなんといっても耐久性の高さです。定期的なメンテナンスを行うことで、瓦自体は50年以上長持ちします。また、色褪せや耐火性にも優れているため、今でも根強い人気のある屋根材です。

一方でデメリットとしては、重量がある屋根材のため耐震性としては劣ると言われています。近年では瓦の軽量化も進んでおり昔よりは軽くなっていますが、ほかの屋根材と比較すると家屋にかかる負担は大きくなります。

専門家に相談し、頑丈な構造で屋根を支えるようにすることで耐震性を高めながら瓦屋根を取り入れると良いでしょう。

自分の家に合う屋根材の選び方

「屋根材にはさまざまな種類があることが分かったけど、どうやって選べばいいのか分からない」という方も多いでしょう。自分の家に合う屋根材の選び方について、押さえておきたいポイントをご紹介します。
 

価格、耐用年数、デザインで比較しよう

屋根材を選ぶ際の軸として「価格」「耐用年数」「デザイン」の3つのうち、何を重視したいのかを検討してみましょう。
 

価格で選びたい方

金額を抑えるために安価なものを選びたいという方には「スレート屋根」が向いています。耐用年数が20年以上の近年主流の屋根材のなかではもっとも安価であり、流通量も多いため多くの業者で取り扱いがある種類です。
 

耐用年数で選びたい方

できるだけメンテナンス頻度が少なく済むように、耐用年数の長い屋根材を選びたい方には「瓦屋根」や「ジンカリウム鋼板」がおすすめです。

もちろん、瓦屋根のように耐用年数が長い屋根材であっても定期的な点検やメンテナンスは必要ですが、メンテナンスを行うことで屋根の葺き替え工事を行う周期を長くさせることができます。
 

デザイン性で選びたい方

屋根のデザイン性やバリエーションの豊富さを重視するのであれば「スレート屋根」や「アスファルトシングル」がおすすめ。

スレート屋根は現在新築住宅でもっとも多く使用されている屋根材のため、豊富な種類から自分の好みに合わせて選ぶことができます。また、表面に細かく砕いた石粒をコーディングしているアスファルトシングルは石の色や粒度によってさまざまな風合いを演出することが可能です。
 

地域ごとに適した屋根材は異なる

デザインや耐用年数のほかに、お住まいの地域の環境によっても適切な屋根材は変わってきます。

たとえば、東北や北海道など寒く雪が降りやすい地域では、豪雪への対策が必須です。こうした環境の住宅の屋根材には、雪解け水が屋根の内側に入らないことや、凍結や雪の重みに対する耐久性が求められるため、瓦屋根やガルバリウム鋼板などが適していると言われています。

また、屋根の形も地域の特性に応じて違いが見られます。代表的な屋根の形状としては、下図のようなものがあります。

たとえば、「三角屋根」と言われる切妻屋根は、日本の家屋ではよく見られる形状ですが、雪が屋根にたまりにくい構造のため豪雪地域に特に多く見られます。一方、四方向に傾斜がある寄棟屋根は、直射日光や雨からの影響を和らげる構造になっているため、降水量の多い太平洋側の住宅などではこうした形状が適しているといえるでしょう。

このように、屋根の形や使用する建材にはそれぞれ機能面での意味があります。デザイン性などの好みだけでなく、住んでいる地域や環境を考慮して適切な屋根材を選ぶことが重要です。
 

迷ったときは「スレート屋根」か「ガルバリウム鋼板」を選ぼう

新築住宅やリフォームの際によく使われている人気の屋根材と、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介しました。

価格や耐用年数、デザイン性など、何を重視するかによってどの屋根材が適しているかは変わってきますが、迷ったときは「スレート屋根」か「ガルバリウム鋼板」を選ぶことをおすすめします。これらは近年流通量が多く取り扱っている業者も多いことと、価格と耐用年数のバランスからコストパフォーマンスに優れている屋根材だからです。

もちろん、「純和風の住宅に仕上げたいから瓦屋根にこだわりたい!」など理想もあると思いますので、自分で決めるのは不安だという方は専門家に相談してみると良いでしょう。お住まいの環境や予算などの条件も考慮して、適した屋根材を提案してくれるはずです。

リフォームの際の屋根材選びで悩んだら、ガイソーでも無料のメール相談やお見積りも行っています。ぜひ気軽にお問い合せください。
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